Chromebookは、「Google Chrome OS」を搭載したノートパソコンです。 iPad、Androidといったタブレット端末は、構成がシンプルで 比較的 現場で受け入れ易い機材です。日本では、教育関係機関向けに先行販売され、その後 個人向けにも(2014年11月)発売が開始されました。 教育関係機関は、Googleが当初よりターゲットしていた市場だけあって、Chromebookを教育現場に導入することには数多くのメリットがあります。 【他の端末との比較】 <Microsoft Windows> Windowsは現時点での主流端末と言えます。 様々なサーバーやネットワークと組み合わせて利用でき、動作可能なシステムやアプリケーションの数から言っても群を抜いています。 一方でWindowsの最大のデメリットは、導入費用/運用費用の高さです。 教育現場に導入されるパソコンは平均でも10万円を超えます。 またアプリケーション毎にライセンス購入が必要になります。 サーバーの設置も必要となります。これはデータを共有/保管する上では必須で、かつ設計/構築には ある程度の専門知識を持った技術者が必要となります。 更にはセキュリティについても、個別に対策しなくてはあります。 Windowsは機能的に最も充実したシステムを構築可能ですが、もっともお金のかかる選択肢でもあります。 <タブレット端末> しかしタブレット端末は「アプリケーションありき」ですので、現場で工夫して色々な用途に利用するといった自由度には欠けます。 作成したデータを共有するにも、全てはアプリケーションが持つ機能に従うしかないのです。 ただし目的に合致したアプリケーション群を揃えることができれば、運用は比較的簡単です。 一方で、タブレット端末の最大の特徴である「キーボードやマウスが無い」ことは、手軽さの反面で入力や創作が非効率になる懸念があります。 <Chromebook> Chromebookは、Windowsやタブレット端末と比較して最もハードウェアが安価です。 しかしこれは低スペックを意味するものではありません。そもそもアプリケーションの実行やデータの保存にクラウドを利用することを前提に作られたChromebookでは、ハードウェアリソースの消費が極めて少ないのです。 これはハードウェアの陳腐化が緩やかであることを意味します。Chromebookは価格が安いだけでなく 他の端末よりも長く使い続けることが可能なのです。 またChromebookは、サーバーを必要としません。データは全てGoogleクラウド上に置かれ、端末管理機能もクラウド上にあります。 したがって本体とネットワーク環境さえあればシステムが構築可能となります。 サーバーが不要であることはトータルコストの削減に多く貢献します。それはハードウェアの費用のみならず、「ITの専門家を必要としない」ことを意味するからです。 ただしWindowsのような自由度はありません、一方でアプリケーションもタブレット端末に比べると僅かな数しかありません。 Chromebookを教育現場で使うことには まだまだ研究の余地がありますが、しかし極めて高い適性があると考えています。 |